膝関節の症状の考え方 2
X脚、O脚について
X脚、は内側に荷重を O脚は外側に荷重をかけた運動パタンになっています。
そのためX脚は膝の外側が、O脚は膝の内側が狭くなり変形を起こしやすくなります。
下肢には、 股関節、膝関節、足関節( トリプルジョイントと称される )の3つの関節からなっています。
3つの関節の連動性が正しく動いていれば問題は起きないのですが、どれかの関節が
可動域の減少、もしくは亢進してしまうと連動が悪くなり他の関節部分に問題が生じてきます。
股関節 内旋/外旋
股関節外旋筋群の過緊張が起これば大腿骨外転外旋、脛骨外旋しO脚になりやすく
股関節内旋筋群に機能低下であっても同様にO脚に
股関節内旋筋群の過緊張が起これば大腿骨内転内旋、脛骨内旋しX脚になりやすく
股関節外旋筋群に機能低下であっても同様にX脚に。
(※全てがこのパタンになるとは限りませんが、この傾向が構造上多い)
したがって、O脚は膝関節の内側が狭くなり問題が起きやすく、
同様に、X脚は膝関節の外側が狭くなり問題が起こりやすくなっています。
なので、膝だけに処置をしても何も問題解決しません。
O脚X脚に限った事ではありませんが、骨は勝手に動きません。周りに筋肉の緊張により位置、角度を変えていきます。
したがってO脚X脚になってしまう脳からの筋への緊張命令(運動パタン)を解除してあげれば改善していきます。
長年の使用から変形した骨の形は変わりません。が、痛みが出ずに歩けるように調整していきます。
O脚パタンで内側半月板を取り除いた方も、運動パタンを改善してあげると痛むことなく歩けています。
次回は他の膝の問題について